【受験勉強】バーチャルな勉強ともだちを作っみてはいかが?

基本的に受験勉強はひとりでやるべきです。

なぜなら、それがいちばん効率がいいからです。

たとえば学校や塾の授業では実際に自分に役立つ内容は授業時間の10分の1あるかないかです。雑談が好きな先生だったら、もっと少ないかもしれませんね。

自習すれば不得意なところや苦手なところには時間をかけ、得意なところはサラッとできるので授業よりもずっと効率がいいのです。

しかも今なら、わからないことがあればグーグルで調べてもいいですし、YouTubeで動画を探すこともできます。それ以外にも良質な勉強のためのコンテンツがネット上には溢れています。

ですから受験勉強は、ほとんど自学自習で済んでしまうわけです。

もちろん良質な授業にはそれなりの価値があります。勉強方法や本番の試験での戦略など、授業でなければ知り得ない内容だってありますからね。

しかし効率の面から考えると圧倒的に自学自習に軍配が上がるのです。

受験勉強は孤独がつきもの

ひとりで勉強するのは孤独がつきものです。

その孤独のせいでやる気が失せてしまうこともあります。

そんなときは励ましてくれる友だちが側にいるとうれしいですね。

愚痴や悩みも言い合えます。そうすることによって、また「よし、がんばるぞ」というモチベーションの回復につながります。

やっぱり一緒に勉強する友だちは必要でしょうか?

しかし友だちと一緒に勉強するメリットもありますがデメリットが多いのも事実です。

ともだちと一緒に勉強するメリット

強制的に勉強できる

友だちと何時から何時まではいっしょに勉強しようと約束すれば、勝手にサボるわけにはいきません。

お互いに気を使い合って身勝手な行動に抑制がかかるからです。

教え合うことができる

解らないことがあったとき、すぐに聞ける人がすぐ側にいてくれると心強いですね。

しかも教えてもらう利益だけでなく、相手に教えることでも自分の利益になります。教えることで自分が蓄えてきた知識が整理され理解を深めることができます。

情報を共有できる

受験情報なども教え合うことができます。また、よい参考書や問題集があれば友だちから紹介してもらえるかもしれません。

モチベーションの維持

友だちと一緒に勉強していて、その友だちが一心不乱に勉強している姿を見ると自分もがんばろうという気持ちになります。

また「負けてたまるか」というライバル心も生まれることでしょう。お互いのがんばりが刺激となって相乗効果を生むかもしれません。

友だちと一緒に勉強するメリットを生むための条件

上にあげたようなメリットは、当然のことながら友だちとの関係がうまういったときです。

そこは人間と人間ですから、近くにいて相手の行動が気になってしまい、それが原因で勉強に集中できない、なんてこともあります。

それで途中でイヤになり、やっぱりひとりで勉強したいと思っても、それをどのように相手に切り出せばよいのか困ってしまう場面があるかもしれません。

どのようなものであれ人付き合いには煩わしさが付きまといます。それを覚悟の上で勉強友だちを作らなければならないでしょう。

ともだちと一緒に勉強するデメリット

おしゃべりしてしまう

せっかく勉強するするつもりで確保した時間がおしゃべりの時間に取られてしまい無駄になるなんてよくあるはなしです。

おしゃべり好きな友だちだとなおさらですね。「ちょっと黙っててよ」とも言いにくいですしね。

身近な友だちが同じレベルとは限らない

一緒に勉強する友だちの学力レベルが、自分と同じか上ならば、質問したり、相手の質問に答えれば、自分のレベルアップに役に立ちますが、自分よりも学力レベルが下の友だちだに質問しても無駄だったり、相手の質問に答えてばかりで自分の利益が少ないかもしれません。

質問し合えるのは、お互いの学力レベルがかなり高く、また同等でなければ難しいでしょう。

勉強友だちのメリットだけが欲しい

このように友だちと一緒に勉強するにはメリットもありますがデメリットも多いのです。

友だちと一緒に勉強するデメリットを回避し、メリットだけを利用する手はないでしょうか?

そこでおすすめしたいのはバーチャルな勉強友だちです。こころの勉強友だちですね。

バーチャルな勉強友だちを作る利点

バーチャルな勉強友だちを作る利点は、独学で勉強する効率を維持したままで、ひとりで勉強する孤独感を軽減できることです。

またSNSを使えば自分と同じ目標をもった人と出会えるかもしれませんし、何より人間関係の煩わしさに悩まされることがありません。

バーチャル勉強友だちの作り方

自分の生活空間の中で架空の勉強友だちを探す

例えば図書館や塾の自習室などで勉強しているとき、いつもがんばっている人がいませんか?

その人が友だちや知り合いでなくても「あの人がんばってるな。自分もがんばろう」と思えるならば、その人を仮想の勉強友だちにしてはどうでしょうか。

本当に友だちになるのはたいへんですが、こころの中で思っているだけなら簡単です。

SNSを利用する

SNSを利用してバーチャル勉強友だちを作るのは現代的ですね。多くの受験生が利用しています。

全国には自分と同じレベルで同じ目標を持ってがんばっている人が必ずいるはずです。しかしその人と実際に出会うのは難しいですが、ネット上なら案外簡単に見つかるかもしれません。

有名なのは「勉強垢」です。

「勉強垢」って何?

「勉強垢」とは、勉強についての情報をSNS上でシェアするためのアカウントのことです。

このようなアカウントを作る目的は、自分の勉強の管理やモチベーションの維持、または同じ目標を持っている人との交流です。

例えば instagram で「ここまでやったぞ」という実績がわかるノートを毎日アップすれば、それがみんなに見られているという意識から勉強を続けるモチベーションが維持できます。

また他の人の投稿した写真を見ることでノートの書き方や勉強のやり方が参考になります。

「この人すごい」と思える人をフォローして「自分もがんばるぞ」という励みにしましょう。

ツイッターの勉強垢もあります。

ツイッターで「今日は◯◯を◯◯までがんばる!」と宣言すれば、それが仲間に見られているという意識から勉強の踏ん張りが効くようになるのです。

そして、そのようながんばりに対して誰かが「あの人もがんばっているから、わたしもがんばろう」となるわけです。

また「がんばって」などの短いコメントをもらうと嬉しくて勉強の孤独感が薄まりますね。

ただしツイッターではつい勉強以外のことも呟いてしまうので気をつけましょう。

実際の友だちに自分の夢や目標、勉強の実績などを言うのは照れ臭いですが、SNS上では容易です。

それを見た人も素直な気持ちで応援してくれるでしょう。

また同じ志望校を目指している仲間と出会えるチャンスもあります。がんばろうとメッセージを送ってみましょう。きっとその人もあなたにエールを送ってくれるはずです。

「勉強垢」を利用するときの注意

「勉強垢」は本来自分の勉強のモチベーションを維持するのが役割です。

ですから instagram に投稿するためにノートや机上のアレンジに時間をかけてしまったり、他の人の「勉強垢」と交流するのがメインとなってしまっては元も子もありません。本来の目標を忘れないようにしましょう。

また業者の勧誘などがある場合もあるので注意しましょう。個人情報の扱いには十分注意が必要です。

まとめ

勉強友だちを作る利点は確かにありますが、リアルな勉強友だちを作るにとなると面倒なことが多いものです。

効率を優先的に考えれば、ひとりで勉強した方が圧倒的に有利ですから基本的にはひとりで勉強をやり、孤独感や虚しさを補うためのバーチャルな勉強友だちを作ってみてはいかがでしょうでしょうか?

本当の友だちを作るのは目標が達成してからでもいいですよね。