勉強は「字を書く」という行為を抜きにしては考えられませんね。
でも字を書くって、とても疲れるのです。長いあいだ書き続けていると指や手首だけでなく肩まで凝ってきてしまいます。
「勉強=書くこと」というイメージを持つ人は多いと思います。ですから勉強がイヤになる原因のひとつが、この書くための疲労にあるのではないでしょうか。
では逆に「字を書くことが楽しくなれば、勉強も好きになる」とは思いませんか?
「字を書くのがたのしい」なんて、ある訳がないと、あなたは思うかもしれません。でも、それがあるのだとしたら、やってみる価値はありますね。
そこでお勧めしたいのが「万年筆」です。
わたしも書くのは好きではありませんが「万年筆」で書くと楽しさを感じます。気持ちよさと言ってもいいかもしれません。万年筆そのものも好きですしね。
字を書くことが楽しくなる方法のひとつとして、わたしは万年筆を使ってみることをおすすめします。
目次
万年筆って勉強に使っていいの?
「万年筆」と聞くと、どこかしらかしこまった感じがして普段使う筆記用具ではないように思うかもしれません。とても高価な印象もありますね。
でも後でご紹介する様に安価でカジュアルな万年筆がたくさんあります。普段からもっと万年筆を使ってみましょう。きっと新しい発見がありますよ。
万年筆は勉強の効率化に役に立つ
勉強には効率化が欠かせません。少しでも楽に作業を進めたいのです。
一般的に書く勉強は効率がよくありません。しかし場合によっては書いた方がいいときだってあります。そのように書かなければならない場面であっても、やはり効率的に作業を進める必要があります。
だってスラスラ書けた方がいいですよね。
万年筆を使うと勉強が好きになる?
効率的に書けるようになれば勉強が好きになる可能性があります。「書く」って思う以上につらい作業ですから、これが軽減できれば勉強を開始するハードルが低くなるのではないでしょうか。
万年筆で「書く」というイメージを変えよう!
万年筆は「書く」というイメージを一変させてくれます。万年筆を使ったことがない人には未知の体験になるかもしれません。
わたしは万年筆で書いているとき頭の中で考えたことがすぐさま字に変換されるような感覚になるときがあります。手や腕に力が入っていないからでしょうね。万年筆で書いていると疲れないのです。
そればかりでなく万年筆で書いていると楽しいのです。この楽しさを勉強に活かさない手はありません。
万年筆を勉強に使うメリット
万年筆を勉強に使うメリットとしては次のようなものがあります。
疲れないで書ける
万年筆で書くと力が要りません。これは万年筆の独特な構造によるものです。
万年筆に使うインクはサラサラです。それなのに漏れることなく書くときだけ必要な分のインクがペン先へと供給されます。これは毛細管現象と気液交換作用を巧みに利用しているからです。ペン先を紙面に軽く当てて滑らせるだけでインクが紙面に出ていきます。
これに対してやシャープペンシルで硬い芯を使っていると、かなりの力でペン先を紙に押し付ける必要があります。これが字を書くとき疲れる主な原因です。
つまり万年筆は、書くとき押さえつける力必要がないので疲れないのです。
勉強のやる気がでる
万年筆を使うと字を書くのが楽しくなります。なによりスラスラ書けるのが気持ちいいですし、ペン先が紙面を滑っていく独特な感触がクセになるほどです。
たくさん書いても苦にならないため勉強の効率が上がります。むしろ万年筆の書き味を楽しむために勉強を続けたいと思うようになるかもしれません。
万年筆は使う人ごとに馴染んでいく
人それぞれ書くときの紙面に対するペン先の角度があります。万年筆は使い続けているとペン先がその人の角度に馴染んでいきます。すると、より滑らかに書けるようになっていくのです。
万年筆は他の筆記用具と違って自分専用に育てるような感覚があります。ですから自分の万年筆は人に貸してはいけませんよ。
コストパフォーマンスがいい
万年筆は買うときは少し高めですがインクを入れ替えて使っていくので万年筆が無駄になることはありません。万年筆はずっと長く使えます。ときどき手入れをすれば何年でも使うことができます。
気持ちをコントロールできる
イライラして落ち着かないときに万年筆で書くと、それが字にも表れて「なんだか今日は上手く書けないな」と気付きます。また落ち着いた気持ちで書けば、その通りに落ち着いた字になります。
万年筆で書いた字には濃淡や太さが表れます。それが気持ちの変化を反映してくれます。ですから万年筆の字は今の自分の気持ちをモニタリングする指標になります。これを逆に利用すれば気持ちのコントロールができます。
「写経」ってありますよね。あれは筆で書きますが、書いたときの気持ちが字に表れやすいので気持ちをコントロールできるのです。
万年筆は筆ほどではないにしても気持ちを字に反映しやすい筆記用具です。そのため気持ちのコントロールにも役に立ちます。
自己肯定感が生まれる
万年筆で書いた字はその人らしさが自然と表れます。
文豪が書いた直筆の原稿は万年筆で書いたものが多いと思いますが、それを見ると決してきれいな字ではありません。むしろ読めないほど悪筆だったりします。でも、そこには作家の存在感があります。
字が下手だと書くのも億劫になりがちですが、万年筆で書いた字は上手くなくても個性となるので、そのままの自分の字を受け入れられるようになります。「自分は自分」「これはこれでいい」と自己肯定感をもたらしてくれます。
愛着が湧く
万年筆は使うほど愛着が湧きてきます。勉強していても一緒に過ごす相棒のような存在です。万年筆で書いたノートは特別な財産に変わっていく感じがします。
趣味の世界が広がる
万年筆のファンは多く、ひとりで何十本もコレクションしている人もいます。またインクの種類も豊富で書く気分や用途でインクを選んだりできます。
万年筆を使っていれば、ふと手紙を書きたくなるかもしれません。もしかしたら詩を作ってみたくなるかもしれませんよ。
気持ちの切り替えができる
万年筆でこれから書こうとすると他の筆記用具よりも気持ちの切り替えがはっきりします。勉強を始めるとき、万年筆のキャップを開ける瞬間と連動させれば、「さあ勉強するぞ」という気持ちを演出できます。
万年筆なら勉強を続けられる
万年筆を使って勉強すれば書く効率が上がり勉強するモチベーションが上がります。その結果、勉強がイヤでなくなるかもしれません。少なくとも手の疲労が軽減できるのは確かです。書く辛さを無くせば勉強に対して持っていたネガティブなイメージを好転できるでしょう。
おすすめの万年筆を紹介
最後におすすめの万年筆をご紹介します。
万年筆は値段が高いように思えますが比較的安価で手に入れやすいものもあります。
イチオシは PILOTの「カクノ」です。
1000円程の値段で買えるのに書き味は万年筆の良さを追及したものです。カラーバリエーションも豊富でグリップも持ちやすく書いていて楽しくなります。
デザインで選べば LAMY の「サファリ」はどうでしょうか?
値段は「カクノ」より少し高くなりますが所有欲を満たす逸品です。万年筆好きの人は必ず一本は持っているようです。わたしの常用の万年筆です。
まとめ
万年筆を「書く= 疲れる」「書く= 辛い」というネガティブなイメージを一新しましょう。そうすれば勉強のモチベーションも上がり、勉強を続けるストレスを低減できます。万年筆で書くって楽しいですよ。