【共通テスト】2週間前の攻略法:11のポイント

共通テスト2週間前に勉強の実力そのものを上げるのは、かなりたいへんですね。

しかし今ある実力を余すことなく発揮できるようにするのは、2週間前からでも十分可能です。

実は、テストで得点できない大きな要因のひとつは、今ある全ての実力を吐き出せないことです。

もしあなたが、勉強はしているのに模試などの結果に結びついていないのなら、せっかく伸びている実力のすべてをテストで出し尽くせていない可能性があります。

共通テストでは、少なくとも今の実力に見合った得点を取るべきです。その得点は、あなたが思っていた以上の実力を自分が持っていたと知る契機になるかもしれません。

ここでお伝えするのは、共通テスト2週間前からでも得点力を上げる11のポイントです。

このポイントを知って、現在あなたが取り得る最大限の得点を叩き出せるようになりましょう。少なくとも本番の試験で後悔しないようにするべきです。

共通テストで得点できない原因は?

テストの結果を得点や偏差値でしか見られない人って多いですね。テストで得点できない原因を、あなたはしっかりと分析できているでしょうか?

テストができない原因には、実力不足もありますが、それ以外の要素が多く絡んでいるものです。

得点と偏差値だけで自分の実力を判定してはいけません。自分の実力を過小評価している場合だってあります。

わたしが教えている生徒さんにも得点や偏差値で自信を無くしてしまっている子が多くいます。でも、そのような子のテストをよく観察してみると、実力不足というよりはテスト自体がヘタな場合が多いですね。勉強の実力不足ではなく、テストそのものが不得意なのです。

共通テスト前に自信を無くさないで!

私は家庭教師として多くの生徒を指導してきました。

その一番の目的は、もちろん、生徒さんの勉強の実力を上げることですが、受験生の場合、特に試験直前では、実力はさて置いても、なんとしてでも得点を取らせなくてはなりません。

これはグチですが、家庭教師の依頼があったとき「もっと早くからやっていれば、確実に成績が上がったのに」と思うことは多いものです。

でもそんなこと言ってはいられません。どうにか得点できる方法を見つけなければならないのです。

そこで時間のかかる実力アップよりも今ある実力を最大限発揮させる方が得策だと切り替えて対策を行う場合があります。実際にそうやった結果、合格を勝ち得た生徒さんが多くいます。

共通テストで実力を発揮するためのポイント

試験直前では、今まで努力した勉強の全てを出し切る方法を考えるべきです。そうでなかったら勉強してきた甲斐がありません。ここからは共通テストで後悔しない実力発揮の方法をまとめました。参考にしてみて下さい。

体調管理をする

アスリートなら体調管理の大切さを知っているはずです。勉強だって同じです。試験当日のコンディションを考えながら日々の生活を送らなければなりません。

夜は早めに寝て十分な睡眠をとり、食事は食べすぎず栄養のバランスに気をつけます。そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、試験直前では、いつもより増して意識するようにしてください。試験当日に体調が万全であるだけでも直前対策の半分は成功だと言えます。

気持ちをリセットする

これまでどんなに勉強をがんばってきたとしても、逆にどんなに勉強をサボってきてしまっても、気持ちを一旦リセットして実戦モードに切り替えなくてはなりません

十分な勉強をしてきたのなら今までの自分におごらず、サボってしまっても卑屈にならず、今ある実力で戦うしかないのです。

良くも悪くもヘンに力が入っていると実力が出せません。過去を一旦断ち切って「あとはやるだけ」「やるだけやってみる」と開き直れたら、そのひと本来の力を出し切れるものです。本番に強い人は、その切り替えが上手いのだと思います。

2ヶ月以内にした勉強の内容を復習する

テスト直前では新しい知識を入れるよりも今ある知識を確実なものにしておいた方が本番で使える知識となります。

今ある知識とは、半年以上前のあやふやな知識ではなく、つい最近に定着したはずの知識です。つい最近やっているので「もう大丈夫だ」と思い込んでいると足をすくわれます。この「もう大丈夫」と思っている知識こそ、本番直前でもう一度確認するべき知識なのです。

考えてみて下さい。「あ、この問題やった!」と思って解こうとしたのにできなかったときのことを。そんなのイヤですよね。

つい最近できるようになった記憶は新しいので、そのひとつひとつの復習にかかる時間は短くて済みます。ですから短い時間で多くの項目を消化できます

「新しいことを勉強した方がいいのでは」と思うかもしれませんが、これが間違いの元です。直前に新しい内容を勉強しても、それが本番の試験で使えるようになるとは限りません。しかも新しい内容をものにするには時間がかかってしまいます。効率が良くありません。

大切なのは本番の試験で使えるかどうかです。そうでなかったら意味がありません。

つい最近に勉強してできるようになった内容ならば、直前にもう一度復習しておけば、本番で使える可能性が高いのです。

集中力を高める

集中力を高める練習をしておきましょう。しかし何も特別なことをする必要はありません。テストで集中力を高めたいのならテスト形式で練習すればいいのです。これについては、この後にお伝えする時間配分の練習方法が役に立つでしょう。

時間配分の練習をする

直前の試験対策で最も大切なもののひとつは時間配分の練習ですね。これについては誰も異論はないと思います。

でもこの時間配分の練習の仕方を知らない人が多いのです。その方法を具体的に説明していきます。

目標点を決める

先ず考えてほしいのは「どれだけ得点したいのか」です。

共通テストでは、多くの場合、必要な科目の合計点が重要です。ですからひとつひとつの科目に目を向けると、その科目では決して満点を望まなくてもよいはずです。得意科目は期待する得点を高く設定するでしょうが、不得意科目なら、少なくとも足を引っ張らない程度の得点が目標となるでしょう。無論、受験を考えている大学のレベルにもよりますけれどね。

闇雲にがんばって「さて何点だったかな」ではなく、例えば、100点満点なら「70点は絶対に取る、30点はいらない」と考えるのです。いらない30点なら最初からその問題は解かないで、その余った時間で確実に70点を取るために使います。

目標点を決めて「確実に、絶対に、間違いなく」その得点を取れるようになりましょう。入試の場合、狙った点を取るための対策は重要です。運まかせや過信は禁物です。何故ってチャンスは一度しかないのですから。

時間配分を考えるときの失敗のひとつは、取らなくてもいい30点のためにも時間を配分してしまうことです。

過去問演習を十分にやっていれば、現状で高い確率で解けない個所が発見できるはずです。解けない問題なら初めから手を付けず、その時間を解ける確率が高い問題に回します

できない問題は大問の後半にある場合が多いですね。また各個人で不得意な分野でも解かない方がいい問題があるでしょう。その代わり得意な分野で得点すればいいのです。

受験勉強の目的は、できない問題をできるようにするためだけでなく、どれができて、どれができないのか的確に判断するためのものだとも言えます。本番では、できるからやる、できないからやらないと即決するのです。

この判断は練習が必要です。あとになって「やればできていたのに」という問題が残っていたら失敗です。できる問題は「できる」、できない問題は確実に「できない」と判断しなければなりません。そして、できる問題は絶対に取りこぼさなようにするのです。この練習を直前対策として行って下さい。

半分の時間で半分の得点を取る

共通テストの場合、必ず解ける基礎的なものから、やや難しいものまで種々な問題が含まれています。多くの場合、大問ごと最初の方が簡単ですよね。

時間配分が苦手な人は、大問の順番どおり、小問も順番どおりに解こうとしてしまいます。

わからなかったら飛ばす、手間がかかりそうなら後回し、という決断も遅れ勝ちです。厄介なのは、やれば解けそうな感じのする問題です。このやれば解けそう」が飛ばす決断を鈍らせます。もしその問題を解くにしても絶対に解ける問題を片付けた後にするべきです。

そこで過去問演習(または予想問題演習)では、半分の時間で半分の得点を取るように練習します。

半分しか時間がないので、確実に解ける問題しかできません。少しでも考え込んでしまったら問題の最後までたどり着けません。

確実に解ける問題を絶対に間違いなく解いておくのは試験の鉄則です。

簡単な問題でミスしてしまったら、せっかく難しい問題が解けたとしても得点が伸びませんからね。

確実に解ける問題をミスなく解いておけば、その後は多少解くのに苦労する問題にも心置きなくチャレンジできます

なお「半分の時間で半分の得点を得る」はあくまでも目安です。実力がある人なら25分で半分取る、苦手な人は35分で半分取るなど時間調整をしましょう。

半分できたか答え合わせをする

半分の時間で半分の得点ができたか答え合わせをします。

解ける問題しか解いていないので全問正解のはずです。そうなっていないのなら原因をつきとめます。それはケアレスミスかもしれませんし問題をよく読み取れていなかったのかもしれません。どんなに簡単だと思って解いても、そこには必ず落とし穴が隠れています。それに気づくようにならなくてはなりません。

簡単な問題でも全問正解はなかなか大変ですよ。

簡単な問題こそ細心の注意を払う

簡単な問題を間違えた場合、その原因が単純であればあるほど「これはできていた」と過信し対策を怠ってしまいます。「気をつければ大丈夫」、「たまたま間違えただけ」と思って何もしません。しかし、その単純なミスが頻発しているのならば、しっかりと対策をとるべきです。そのミスは、本番の試験でも出る可能性が高いからです。

単純なミスは単純な対策で回避できる場合が多いものです。例えば書き間違えなら書いてからもう一度確認すればいいだけですし、問題の読み間違いなら問題文で重要箇所を四角で囲む、波線を引くなど工夫すれば改善できるはずです。

単純なミスは、ただ「気をつければ大丈夫」と思って何も対策しないのが問題です。それ相当の対策を施しましょう。

不確実なものを無くす

テスト後の復習では解けた問題には注意を払わず、解けなかった問題ばかりが気になります。でも解けた問題でも百発百中で解けたでしょうか。

もちろん大丈夫な問題もあるでしょう。しかし、たまたま解けてしまった問題もあったかもしれません。たまたま解けてしまった問題に危険箇所があるのなら、それを無くす対策をしましょう。

例えば数学の問題を解いたとき、公式がうる覚えで「これでいいかな」とやってみたら出来てしまったのなら、それを確実に解けるように公式を再確認しておかなければなりません。

このように不確実性を細かく潰しておくことが狙った得点を得るためのポイントです。

見直すタイミングは解いている最中

テストで見直すタイミングは解いた後ではなく解いている最中です。

共通テストの場合、全問解くための時間的余裕はそれほどありません。もちろん科目の違いや得意不得意にもよりますが、ギリギリだったり、むしろ足りなくなりがちです。

ですから全てを解いた後に見直そうとしても時間がないのです。各問題を解きながら見直しも同時進行させていかなければなりません。

確率を上げる

消去法を使って選択肢を狭めるのは有効な手段です。はっきりとした正解が得られないとしても正解する確率は上げられます

この正解する確率を上げる考え方はとても重要です。

選択肢の特徴を知る

数学や理科の科目では、選択肢そのものがヒントになっている場合が多いのに対し、国語や英語では、選択肢に振り回されてしまう危険がある印象です。

前者なら選択肢を積極的にヒントとして利用するのが有効ですし、後者なら一旦選択肢を忘れて自分の考えをまとめてから再検討する方がいいでしょう。

ただ出題者側からすれば、しっかり理解できたのちに正解を選んで欲しいと思っているので、選択肢だけでは容易に正解を判断できないように作ってあります。

本来しっかり問題を検討して正解を得るようにするべきですが、選択肢を見てしまったばっかりに、その選択肢から問題を眺めるようになってしまいがちです。これは選択式テストの宿命ですね。

科目ごと選択肢には特徴があります。ヒントに使おうとする判断も選択肢に振り回されない判断も両方必要です。

マークミスに注意

共通テストのようなマーク式の試験の場合、笑えないのは「マークミス」です。

例えば、途中でわからない問題に出会し、それを飛ばして解いていったら、それ以降のマークがひとつずつずれてしまった、なんていうミスは本当によくあります。

マークするタイミングは人それぞれですが、答えが得られたらすぐにマークした方がミスは減らせると思います。まとめて後でマークするのはやめた方がいいでしょう。とにかくマークするときは問題にある解答番号とマークシート上の解答番号をしっかりと照らし合わせて下さい。もし飛ばした問題があったら当てずっぽでも一旦マークしておく手もあります。再検討して正解が得られた場合にマークし直すとき、消す箇所を間違えるリスクがあることも知っておいて下さい。どちらにしてもマークをつけるのは細心の注意を払いましょう。

すぐに勘に逃げない

マーク式の問題の場合、まぐれ当たりも得点の内です。しかし最初から勘に頼ってはいけません。少なくとも確率上げる努力をしましょう。

と言っても最終的に時間がなければマークは全てつけておくべきです。まぐれあたりだって得点は得点です。

共通テスト前の今なら間に合う

共通テストが終わって自己採点をしている自分を強く想像してください。合計得点を見たとき、あなたはほっとしているでしょうか?それとも青ざめているでしょうか?

もし得点できていないとしたら、たぶんできたはずの問題を落としたのが原因だと思います。最初からできないのなら諦めがつきます。でも悔しいのは、できていたはずの問題を落としてしまったことですね。

共通テストの自己採点をしている自分を強く意識して、その時納得が出来るように今できる対策を徹底しましょう。

そうすれば望み得る得点が取れるでしょうし後悔しないですみます

今後も入試で役に立つ実用的な情報を発信していきます。ぜひ見に来て下さい。